最強寒波による雪と「雪」のつく日本酒について
列島各地を真っ白に染めた、今シーズン最強寒波
なんと全国700カ所以上で氷点下を記録したそうな。
「とにかく寒い」
雪国では雪の下に野菜を埋める貯蔵法があるとか。
寒さで凍らないよう、野菜自らが糖とアミノ酸が増し、雪の中の暗さと温度と湿度の安定で新鮮さが保たれるから、ほとんど収穫時の状態のまま保存できる。
雪はタダだから、この貯蔵法はお金がかからない。
「雪」のつく日本酒を勝手にスタイリストしやがれ
「ゆきの美人」秋田醸造(秋田県)
年間の生産石数わずか150〜300石といわれているとっても小さな蔵だけど、冷蔵室仕込みが可能なので、実は年間通しての四季醸造ができるらしい。
資金があれば空調設備で安定感ある造りの方が確かだ。酒造りは寒い時期に仕込む、いわゆる"寒造り"って言葉はもう必要なくなるのかもしれない。冷蔵室のような空調設備があればいつだって仕込める。
小さい蔵だけど、資金力はありそうな予感。
そのヒントになるのは蔵のある場所。なんと立派なマンションの1Fが蔵(製造場)というのだからビックリ。
1Fにコンビニありって物件は当たり前だけど、1Fに酒蔵ありってレア物件は聞いたことがない。もしかしてこれって大家だからできることよね?
しかも設備は全て最新。
こんなに人気銘柄になっても石数が増えていかないわけは作業場に限界があるってことが大きいようだ。
ゆきの美人《しぼりたて・生酒》について
- フレッシュな香りとふくよかな味わいのバランスが最高
- しっかりとした綺麗な酸が心地よい
- すべての商品が数量限定の希少価値あり
「雪の茅舎」齋彌酒造店(秋田県)
規模はそれなりだし、流通もそれなり、だけど地酒業界から高い人気を得ている特殊なカテゴリーに存在する銘柄が「雪の茅舎」
なんといっても酒造歴40年以上の高橋名杜氏の存在が大きい。
あくまでも消費者の目線を意識した「家庭に入る酒」を常に追求したもので、時代により変化する消費者の嗜好に合わせ試行錯誤を続ける酒造り。
雪の茅舎《山廃純米ヌーボー・生酒》について
- 冬季だけの限定品
- 山廃独特のどっしり感は抑えつつ、芳醇でフレッシュな旨味を表現
- 上質な酸味と舌触りがなめらか
- 雪の茅舎の山廃は品があると思う